右足骨折で戦列を離れていたハノーバーの清武弘嗣は、ホームのアウクスブルク戦に後半開始から攻撃的MFで出場し、昨年11月以来の復帰を果たした。チームは0-1で敗れて8連敗。ハノーバーの酒井宏樹は右サイドバックでフル出場し、山口蛍は出番がなかった。

 0-1の後半開始から清武が投入されると、ハノーバーのサポーターは大きな拍手で迎えた。10番を背負う司令塔は「期待に応えたかったけど、こういう結果になって残念」と最下位に沈むチームに勝ち点をもたらせず悔しがった。

 後半からは大柄なFWを2トップに並べる布陣で、巧みなパスを操る清武を経由せずにロングボールも目立った。攻撃の狙いがちぐはぐになり、チームは4試合連続無得点。浮上のきっかけをつかめずに苦しい戦いが続いており、清武は「全員が同じ意図を持ってサッカーしないと変わるものも変わらない」と危機感を募らせた。