ブリュッセルで発生した同時テロを受け、ベルギー・サッカー協会は23日、ブリュッセルで29日に開催予定だった同国代表とポルトガル代表の親善試合を、ポルトガルのレイリアで開催すると発表した。同協会はいったん、試合の中止を発表していた。

 スポーツ界には反テロで連帯を示す動きが広がっており、22日にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティー主将を務めるベルギー代表のバンサン・コンパニー選手は「恐怖と暴力で罪なき人々が再び犠牲になった。威厳を持って行動することを願う」とツイッターに記した。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は22日に「卑劣なテロリストの攻撃を強く非難する。われわれはベルギーおよび欧州の人々の側にいつもいる」との声明を発表した。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は昨年11月のパリ同時多発テロも踏まえ、6、7月にフランスで開催される欧州選手権に向け「危険性の監視を継続している」との声明を出した。