FW岡崎慎司(30)の所属するレスターが、英国史上最大の番狂わせを成し遂げた。2日、2位トットナムがアウェーのチェルシー戦で引き分けたため、リーグ2戦を残して勝ち点7差となり、プレミアリーグ初制覇が決まった。

 加入1年目の岡崎は、過去に日本人選手が苦しんだ舞台で主力として優勝に貢献した。その活躍は、出場試合数や出場時間で比べると、他国のリーグから鳴り物入りで加入したスター選手以上だった。

 レスターは岡崎にとって最適なクラブだったと言える。前線からの守備に走り回るなど泥臭いプレーは、ラニエリ監督の「堅守速攻」スタイルに合っていた。大きなけがや出場停止はなく、先発を固定する戦いを好んだイタリア人監督の信頼を得た。

 今季はマンチェスターCにブンデスリーガのアシスト王のMFデブルイネが加わった。マンチェスターUにはオランダリーグ得点王のFWデパイと10代の移籍金史上最高額を更新したFWマルシャル。チェルシーにはバルセロナからFWペドロが、トットナムにはMF孫興民が入った。その5人の移籍金の平均は4820万ユーロ(約60億円)と、岡崎の移籍金1100万ユーロ(約13億8000万円)の4倍以上。岡崎は今季プレミア1のお買い得選手だったかもしれない。【上原健作】