RマドリードはFWカリム・ベンゼマ(28)の2得点でリードしたが、終盤の決定機を決めきれずに追いつかれた。勝ち点12で、首位をドルトムント(勝ち点14)に譲り、グループリーグ2位突破となった。それでもクラブ記録(88-89シーズン、ベンハッカー監督)に並ぶ、公式戦34試合連続無敗(25勝9引き分け)を達成した。

 ジダン監督は「結果は結果。チャンスをしっかりとものにすることができなかった。1位になるために全力を尽くしたができなかった。ともかく選手たちの働きに満足している」。無敗記録については「選手を祝福しないといけない。彼らが戦い取り組んできた。サポーターにもありがとうと言わないといけない。彼らはいつも自分たちを応援してくれるし、この記録達成のひとつの要因だ。自分たちのアイデアは続けることだし、まだシーズンは長く残っている」と話した。

 ベンゼマは前半28分にDFカルバハルのクロスに右足を振り抜き先制点、後半8分にMFハメス・ロドリゲスのクロスボールを頭で押し込み、追加点を奪った。欧州CLで6人目となる通算50得点に到達した。

 ただし後半40分に途中交代し、その後(後半43分)に同点とされる後味の悪い展開に「自分にとって得点を決めることは重要だったけど結果に悲しい。目標は1位で突破することだった。チャンピオンズを最終的に勝つためには1位、2位どちらでも同じ。とにかくどのチームにも勝たないといけない」と、大台到達にも喜ぶ様子はまったくなかった。(山本孔一通信員)