アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏(56)の夕食会で、同選手が1986年のW杯で優勝に導いた時に来ていたユニホームが盗まれる事件が起きた。20日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 16日に古巣ナポリのサンカルロ劇場でショーに出演した後、仲間を連れてベズビオホテルに戻り夕食をとった。最初は30人の予約だったが、人数が増え総勢60人の夕食会となった。あるナポリの弁護士が、マラドーナが1986年6月にW杯で着たアルゼンチン10番のユニホームを無断で持ち去るという事件が起きた。

 このユニホームはナポリのコレクター、アントニオ・ルイゼ氏が過去にマラドーナのチームメートだったカルネバーレからもらったもので、今回、マラドーナにサインしてもらおうとホテルに持ってきていた。

 サインをもらった後で無くなっていることに気づき、警察に届け出た。ホテルの監視カメラにより、その弁護士が映し出され、問題のユニホームは無事ルイゼ氏に返されたという。