過去優勝5回を誇るバルセロナ(スペイン)が敵地でパリサンジェルマン(フランス)に0-4と大敗する波乱があった。敵将に研究し尽くされ、FWメッシが球を奪われて失点するなど、本来の力が発揮できなかった。本大会で4点差から第2戦で逆転した例はなく、一昨年以来の王座奪回は厳しくなった。

 メッシ、スアレス、ネイマールがそろい踏みも、相手のプレスとカウンター攻撃に苦しみ無得点。前半40分にメッシのミスから2点目を献上し、後半10分にはイニエスタがかわされてダメ押し点を許した。攻守の要ブスケツはカバニの対応で封じられ「戦術的に相手が上だった」と肩を落とす。耐える試合に慣れてない分、いったん混乱するともろかった。ルイスエンリケ監督は「すべて自分の責任」と言い、「まだ(2戦合計で)勝つ可能性を信じている」と強がるのが精いっぱいだった。