勝てないインテルミラノが、試合中に大ブーイングを浴びた。

 前半20分、インテルサポーターは「我々の応援に値しない。飯を食べに行く」という幕を出して、出て行った。前半38分にFWイエメッロに得点を奪われ、1点をリードされた前半終了後、大きなブーイング。後半4分にもイエメッロに得点されると、ブーイングの嵐となった。同25分にFWエデルのゴールで1点差とした時は歓声が上がったが、そこまでだった。4月以降のリーグ戦は白星がなく、1分け6敗となった。

 ピオリ監督が解任され、ヴェッキ代行監督となっての初戦でDF長友佑都(30)は先発出場。しかし前半45分だけのプレーで途中交代となった。ヴェッキ代行監督は「チームは失望している。力を出し尽くしたのに、それで足りなかった。このネガティブな状況で、すべてが間違った方向に行ってしまった」と話した。インテルミラノは勝ち点56で8位に後退した。(西村明美通信員)