オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑(32)が16日、加入後初めて屋外で練習した。別メニューでボールを使い約1時間、軽めの調整。練習後の第一声は、ニヤリと笑い「俺のサッカーの常識が覆される環境やね」。本拠地の1つ、AAMIパークに隣接する練習場は2つのラグビーチームと共用。さらに、申し込んで空きがあれば誰でも使用可。看板の注意事項は「犬だけはつないで」だ。

 塀はなく、すぐ脇を車が走り、信号待ちの車内からでも本田の姿が確認できる。オープンで丸見え。非公開練習にはスタジアムを使用するが、常時完全に閉ざされていた超名門のACミランとは段違いだ。ただ、それでも本田は明るく前向き。「フェンロー(オランダVVV)の時もこんな感じ」。自然体で調整を進め、今日17日にはチーム練習に部分合流する見込みだ。(メルボルン=八反誠)