トルコ1部ベシクタシュにとって、期限付き移籍で加入している日本代表MF香川真司(30)の完全移籍が、厳しい状況に追い込まれてきたと、27日付のトルコ・サバハ電子版が報じた。

トルコメディアは、香川のベシクタシュ完全移籍が濃厚になっていると、たびたび報じてきたが、ここにきてショッキングなニュースが飛び込んできた。ブンデスリーガのシャルケとレーバークーゼンが、今季終了後に香川の獲得に向けて、保有権を所持しているドルトムントにオファーを出すという。

ベシクタシュのオルマン会長は、加入後6試合3得点と結果を出している香川にほれ込んでいる。今月には日本へ出張。香川に続く日本人獲得を目指していた。さらに、7月には日本ツアーを敢行することまで発表している。

香川がベシクタシュと交わしている契約は、今季終了までの期限付き移籍で、買い取りオプションはついていない。現在、クラブは財政難の状況。GKカリウスが給料未払いにより、退団することを示唆している。この状況でドイツ2クラブと香川獲得で争うことは極めて困難な状況となる。

この状況に同電子版は「ドイツから水を指すかのような、信じがたいニュースが飛び込んできた」と、香川の完全移籍は現実的ではないと伝えた。スペインリーグへの移籍を希望している香川の決断と、クラブ間の交渉に注目が集まることになると報じた。

(オルムシュ由香通信員)