レスターに所属するFW岡崎慎司(33)が、4月30日付の地元メディア「レスター・シェア・ライブ」で、今季限りでのクラブ退団を明言した。

今季リーグ戦20試合に出場も、先発はわずか1試合と思うような出場機会を得られていない岡崎は、インタビューで「レスターを去ることにしました」と、4シーズン在籍したクラブから退団することを表明した。

クラブとの契約も今季終了まで。退団の理由について「レスターでの役割は、間違いなくストライカーではなかった。2列目のMFとして見られていると感じています。だが、本職のMFを見て、彼らの技術はとても高い。僕はMFではないと感じた。来季はストライカーとしてプレーできる場所で挑戦したいと強く思い、退団することを決めました」とコメント。ストライカーとして勝負をするために移籍を決意したとしている。

移籍1年目の2015-16年シーズンは「試合に出るためには、(ストライカーではなく)守備と攻撃をつなげる役割をこなした」と、リーグ戦36試合に出場して5得点と主力として試合に出続けた。「それが僕の人生における初タイトルをもたらした」。優勝した「ミラクル・レスター」のレギュラーとして活躍した。

それでも「ある程度、(優勝して)達成感はあったが、満足感は思っていたよりも大きくなかった」と、当時の心境を話した。その理由は「僕自身、FWとして加入したが、実際はMFのようなプレーをしていた」だからだという。当時は「それを強みと(周りに)思われていた。だが、(自分自身は)危機感を感じていた。ストライカーは得点で判断される。最終的にはゴール数で優れたストライカーか、そうでないかを判別されるから」と、当時から不安を感じていたことを明かした。

33歳での移籍。新たな場所に移籍したとしても、若手とは違い、結果(得点)を求められる。厳しい戦いが待ち受けることになるが「僕は33歳だが、ゼロから始める時。ベテランと言われる年齢だと理解しているが、(自身としては)それを(ベテランだと)感じていない」と話した。最後に「(ベテランに求められる)リーダーシップを発揮する前に、ゴールスコアラーとして自身の存在を証明したい」を締めくくり、新天地での活躍に思いをはせていた。