<欧州CL:アーセナル2-0オリンピアコス>◇29日◇1次リーグH組◇ロンドン

 攻撃陣が躍動したアーセナル(イングランド)が得点差以上の力の差を見せつけ、オリンピアコス(ギリシャ)を圧倒した。連勝発進にベンゲル監督は「素晴らしい質を保ち、最初から最後まで(試合を)完ぺきに支配した。大満足だ」とご満悦だった。

 ワントップのファンペルシーがスペースに飛び出して起点となり、左MFアルシャビンが小刻みなドリブルで相手DFを翻弄(ほんろう)。中盤のセスクも積極的な攻撃参加で攻撃に厚みとアクセントを加え、次々と決定機をつくり出した。

 いつ得点が生まれてもおかしくない状況が続いていた後半33分、ファンペルシーが左からの折り返しを合わせて先制。41分には攻撃参加したセスクの右クロスを中央に走り込んだアルシャビンが、右足かかとで技ありのシュートを決めて加点した。

 開幕前はエースFWアデバヨルら主力の流出と、けが人が懸念されたアーセナルだが、若手が織りなすボールも人も素早く動く攻撃的なサッカーは今季も健在だ。ファンペルシーは「最後にタイトルを勝ち取れると信じている」と4季ぶりの決勝の舞台を目指すチームに手応えを示した。

 [2009年9月30日10時46分]ソーシャルブックマーク