サッカーのアルゼンチン代表前監督で現アル・ワスルFC(UAEリーグ)監督のディエゴ・マラドーナ(50)が「中国のオンラインゲームで肖像権などを侵害された」として、上海のゲーム会社などに2000万元(約2億5000万円)の損害賠償を求める訴えを北京の裁判所に起こした。中国紙、京華時報が15日までに報じた。

 提訴されたのは上海のゲーム会社と中国の大手ポータルサイト「新浪網」を運営する企業。マラドーナは、両社が運営するオンラインのサッカーゲーム「熱血球球」が同氏の肖像と名前を無断で使っているとして、損害賠償のほか肖像などの使用停止と謝罪を求めている。ゲーム会社は、同社の代理人から「マラドーナ氏と(肖像権使用の)契約を交わし、契約料を支払った」と説明を受けたと釈明。一方、マラドーナは「契約した事実はない」と全面的に否定している。ゲーム会社は代理人を詐欺の疑いで警察に告訴したという。