元ブラジル代表主将で、82年W杯スペイン大会でジーコらとともに黄金の中盤を形成したソクラテス氏が4日朝、ブラジル・サンパウロ市内の病院で死去した。57歳だった。同氏は腸の重い感染症のため、1日から入院していた。病院の発表によると、菌が体内をめぐって敗血症性ショックを起こし、生命維持装置付きの集中治療室で治療を受けるなど、危険な状態が続いていた。

 ソクラテス氏は74年にプロデビュー。コリンチャンス、フィオレンティナ(イタリア)など国内外の名門で活躍した。また大学では医学部に在学、医師の免許も取得したことから「ドトール(医者)」の異名を持っていた。

 ブラジル代表としては82、86年(メキシコ大会)のW杯に出場。82年大会はジーコ、ファルカン、トニーニョ・セレーゾとともに「黄金の中盤」と親しまれ、華麗なパス回しで世界を魅了した。