W杯ブラジル大会の組み合わせ抽選会が6日(日本時間7日)、行われた。

 ▽C組(日本、コロンビア、ギリシャ、コートジボワール)2大会連続の決勝トーナメント進出、そして初のベスト8入りを狙う日本にとって第一関門となる1次リーグは突破の可能性が十分ある。

 対戦相手が決まり、ザッケローニ監督は「日本の運命は全てわれわれの手中にある。実力通りに戦ってくれれば何も心配ない」と自信を示した。

 監督は前回の南アフリカ大会の日本のように極端に守備を固める戦い方をするつもりはない。「相手うんぬんではなく、自分のチームがどう戦うか」と攻守ともに積極性を貫く考えで臨む。

 選手に求めるのは「勇気とインテンシティー(プレーの激しさ)」。10月には選手の体調面が整わなかったことも一因となり、プレーに迫力を欠いてW杯不出場国のセルビア、ベラルーシに連敗した。その反省を生かし、11月にはW杯に出場するオランダと2-2で引き分け、ベルギーには3-2で競り勝った。積極性あふれる戦いこそ、目指すべき方向といえる。

 エースのドログバ(ガラタサライ)に象徴されるように、コートジボワールの高い身体能力は要警戒だ。ただ前回大会でカメルーンを破るなど日本はW杯でアフリカ勢に2戦2勝と相性がいい。

 堅守が光るギリシャに、日本は攻めあぐねる展開も予想される。本田圭佑(CSKAモスクワ)や香川真司(マンチェスターU)らの攻撃陣のアイデアで守備網を切り裂けるか。

 C組で実力1番手といえるコロンビアは、注目のFWファルカオ(モナコ)を擁する。日本は南米勢とはW杯で1分け2敗と苦手にする。1次リーグ突破のため、優位な状況で最終戦を迎えられれば、理想的な流れになる。