<スイスリーグ:ザンクトガレン2-0バーゼル>◇14日◇バーゼル

 初スタメンでピッチに立ったバーゼルFW柿谷曜一朗はワントップでフル出場したが、不発に終わった。チームも前半終盤にミスから立て続けに失点し、後半の反撃も実らずホームで0-2で今季初黒星を喫した。

 柿谷は立ち上がりから相手DF裏に抜ける動きを繰り返し、積極的に攻撃に絡んだ。だが、前半42分のセレディからの浮き球のパスをオーバーヘッドで狙うが空振り。さらにオフサイドやトラップミスでシュートまで持って行けず、「一番前であれだけボールを出してもらってる中で結果を出せず、本当に申し訳ない」と反省した。

 最大の決定機は後半27分だった。ロングパスからのカウンターで、最後はペナルティーエリア右のデゲンからラストパス。中央で待つ柿谷からは少しマイナス気味だったため、ゴールを背に右足でトラップし反転しながら左足を振り抜いたが、惜しくも相手GKの左手1本の好セーブに防がれた。「決めたかった。しっかり1点差にできれば、追いつくチャンスももっとあった。本当に残念」と悔しがったが、「何もネガティブに捉えることはない。自分が強くなるためにこういう試合がずっと続くと思うし、頼りになると思ってもらえるように、しっかり次の試合にむけて準備するだけです」と前を向いた。

 バーゼルは4勝1敗の勝ち点12で首位だが、勝ち点でチューリヒと並んでいる。