アジア杯の日本代表メンバーに選出されたMF乾貴士(26)は、今夏にフランクフルトから移籍する寸前だったことを明かした。16日付の独紙ビルトが報じた。

 乾は昨季、前半戦は17試合中11試合に出場したが、後半戦17試合で3試合しか出場しなかった。フェー前監督の信頼を失い出場機会が激減。自分が悪いプレーをした後、フェー前監督は自分を当てにしなくなったと理解していた。

 フェー前監督が解任され、今季からシャーフ新監督が就任。監督の交代が分岐点だったという。「シャーフが来るまではチームを去ると思っていた。シャーフは僕とたくさんコミュニケーションする。以前よりも良いプレーをすることが出来ている。もっと危険な選手にならないといけないけどね」と充実感を語った。

 また、ドイツ語が苦手な乾にとって、ドイツで8年目のシーズンを迎えるMF長谷部誠(30)が移籍してきたことも大きかった。ドイツ語がわからない時に、長谷部が間に入ってくれるという。

 昨季14試合出場して0得点の乾は今季、13試合出場して1得点、2アシストを記録している。