バルセロナFWロナウジーニョ(28)が、ACミラン移籍に大筋で合意した。代理人の実兄アシス氏が11日にミラノ市内でガリアーニ副会長と交渉して「基本的にロナウジーニョとミランは合意に達した」とコメント。同副会長も「選手とは大まかに合意した。後はバルセロナと合意するために交渉しなければならない。それにはもう少し時間が必要」と話した。正式契約へ、クラブ間合意を残すだけとなった。

 12年までの4年契約。年俸はバルサ時代の900万ユーロ(約14億4000万円)から下がり、800万ユーロ(約12億8000万円)となる見込み。チームの旗印カカの950万ユーロ(約15億2000万円)には及ばないが、実績に見合う高額を取り付けた。また、起用方法についてアンチェロッティ監督は「FWとトップ下の間という新しいタイプの選手だ」と話し、カカ、パットとの黄金のトライアングル形成をにおわせた。

 ロナウジーニョは12日、ミランの代理人ブロンゼッテイ氏とともにイタリア入り。今オフ最大の目玉の移籍が決着し、インテルはチェルシーFWドログバ獲得に乗り換えるという。(波平千種通信員)