<ブンデスリーガ:ボルフスブルク2-0ボーフム>◇7日◇ボルフスブルク

 【ボルフスブルク(ドイツ)=西村友通信員】ボルフスブルク(ブンデスリーガ)の日本代表FW大久保嘉人(26)が、リーグ戦初先発を果たした。本拠地で小野が所属するボーフムと対戦、2トップの左に入った。前半21分にはゴール前でDFを引き寄せFWジェコの先制弾を演出。後半15分にも得意のスピードで突破口を開いたが、パスが合わずに得点には結びつかなかった。無得点のまま後半16分に途中交代も、2-0の勝利に貢献した。

 最終予選オーストラリア戦に向け、9日に帰国予定。調整期間は2日しかないが「代表ではずっとやってきているから、岡田監督がやりたいことも分かっているし連係も不安はない」と話していた。持ち味の前線への飛び出しが生きれば日本の勝利も近づく。代表でも期待は大きい。

 7日付の独紙ボルフスブルガー・ナハリヒテンは、1ページを使って特集記事を掲載。莉瑛(りえ)夫人と長男碧人(あいと)君の写真とともに、大久保の経歴を紹介するなど現地でも注目は高まっている。ドイツ初得点は逃したが、オーストラリア戦に向け、試合感覚を研ぎ澄ましただけでも収穫だ。

 同僚のMF長谷部は後半43分から出場、ボーフムMF小野はベンチ入りも出番はなかった。

 [2009年2月8日13時3分

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