<リベルタドーレス杯>◇15日◇ブラジル・ベロオリゾンテ

 エストゥディアンテス(アルゼンチン)がアウェーでクルゼイロ(ブラジル)に2-1で勝ち、0-0で引き分けた第1戦との合計で、68年から3連覇して以来となる39年ぶり4度目の南米王者となった。後半7分に先制を許したが、アルゼンチン代表MF、主将のベロン(34)が同点弾の起点となり、さらに決勝点をアシストする活躍で逆転勝ちした。ベロンは3連覇時のエースだった父ラモンさんに続く、親子制覇となった。エストゥディアンテスは12月にUAEで開催されるクラブW杯の出場権を得た。

 ベロンは優勝の瞬間、芝に顔を埋めて喜びをかみしめた。「力をもらえた。この勝利を彼らにささげる」と、サポーターへの感謝の言葉を口にした。

 後半7分に先制を許す苦しい展開。ベロンはチームを鼓舞しようと、声を出し、走り続けた。同12分、左サイドでボールを受け、右のスペースへパス。走り込んだDFセジャイのクロスからFWガストン・フェルナンデスの同点弾が生まれた。同27分に鋭いCKで決勝ゴールをアシストした。

 ラツィオ、マンチェスターUなどで活躍し、06年には93年にプロデビューした古巣に復帰した。父ラモンさんが3度獲得し、どうしても取りたかったというリベルタドーレス杯。自らの右足でゴールを演出し、初めて手にした。

 表彰式で優勝杯を掲げるベロンを見て、サベージョ監督は「彼はクラブの歴史で最も重要な選手だ」とたたえた。

 [2009年7月17日9時10分

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