アルゼンチン代表監督の任期延長を見送られ、事実上の解任となったディエゴ・マラドーナ氏(49)が、同協会のグロンドーナ会長を「うそつき」と批判した。28日(日本時間29日)にブエノスアイレス郊外のレストランで会見を開いた同氏は、記者の質問は一切受け付けず、準備した声明文を読み上げた。

 マラドーナ氏

 グロンドーナは私にうそをついた。W杯敗退が決まった直後のロッカールームで、私の仕事に「満足している。続けてほしい」と話しかけてきた。なのに、(26日の会談で)私が続投したいと言ったところ、コーチングスタッフ7人の交代を求めてきた。スタッフなしでは私が続けられることは不可能なのに。それを知ってて、だ。

 また、批判は総監督のビラルド氏にも向けられた。

 マラドーナ氏

 ビラルドは私を裏切った。W杯敗退の悲しみにくれている中で、監督の座から追い出すために暗躍していた。彼らは、自分の私腹を肥やすことしか考えていない。

 約10分ほどの声明では、「再びユニホームを着ることが私の仕事だったのに」「悲しく心が痛い」などと未練たらたら。代表チームへの強い愛着心をアピールした。一方で発言を聞いたグロンドーナ会長は「うそをつかれたと思っているのなら、それは彼の問題だ」と突き放した。

 [2010年7月30日9時18分

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