昨年のW杯南ア大会でアルゼンチン代表を率いたディエゴ・マラドーナ氏(50)が、UAEのアルワスルの監督に就任することが16日、発表された。9月の新シーズン開幕から指揮する予定で、契約期間は2年。年俸等は明かされていない。同氏はすでにUAEを離れており、コメントしなかった。来月にUAEに戻る予定。同氏は14日からクラブ側と交渉していた。

 ビンバヤト副会長は「素晴らしい才能を手にし、クラブ史に残る栄誉だ。このパートナーシップはこの地域のサッカーの発展につながる」とマラドーナ新監督に期待した。オイルマネーを背景に、同国リーグのアルアハリには元イタリア代表主将のDFカンナバロが所属するなど、過去にも有名選手、監督が所属した。高額報酬とアルゼンチンの英雄の名声があれば、アルゼンチン代表クラスを獲得することも可能だ。

 同氏は昨年のW杯南ア大会のアルゼンチン代表で初めて本格的に監督を務めた。94年W杯米国大会でのドーピングによる出場停止期間中にアルゼンチン国内のクラブを短期間指揮した経験はあるが、事実上、初のクラブ監督だ。UAEリーグは6月初旬まで続き、アルワスルはACL出場の可能性を残す。早ければ来季にもアジアの舞台で、マラドーナ監督とJクラブが対戦する可能性もある。