<プレミアリーグ:マンチェスターC3-2クイーンズパーク>◇13日◇マンチェスター

 首位マンチェスターCが、44年ぶり3度目の優勝を飾った。1点を追う後半ロスタイムにジェコとアグエロがゴールを決めて逆転勝ちした。勝ち点で並んでいた2位マンチェスターUもサンダーランドを下したが、マンCが得失点差で8点上回った。

 1、2位が勝ち点同数で迎えた最終節。首位マンチェスターCが奇跡的な逆転劇をみせた。1点リードされた後半ロスタイムの47分。途中出場のジェコが同点ヘディングゴール。同49分にはエースのアグエロが、これまた途中出場のバロテリとのパス交換からペナルティーエリア右に進入。豪快な右足シュートで優勝をもぎ取った。その直前に、2位マンチェスターUが1-0でサンダーランドに勝っており、アグエロの勝ち越し弾がなければマンCは2位に終わっていた。

 マンチーニ監督は勝利の瞬間、うれしさのあまりコーチに飛びつき、試合後も「最後の5分で逆転勝ちできるなんて想像もできなかった。あり得ないよ」と、興奮を隠せなかった。1位と2位が勝ち点同数でシーズンを終えるのは92-93年シーズンにプレミアリーグとなってからは初。それ以前のイングランド1部を含めても6度目となる死闘だった。

 今季のマンCではピッチ外で“事件”が続出。お騒がせイタリア代表FWバロテリは自宅を花火で燃やすなど何度も問題を起こし、マンチーニ監督も1度は更生へのさじを投げた。FWテベスは欧州チャンピオンズリーグでウオームアップを拒否。数カ月間、無断帰国した。だがマンチーニ監督は最終戦のピッチで2人を起用し、見事優勝。「クレイジーなシーズンのクレイジーな終わり方だった」と感慨にふけっていた。