<欧州CL:モンペリエ1-1シャルケ>◇1次リーグB組◇モンペリエ

 日本代表DF内田篤人(24)が所属するシャルケ(ドイツ)が、堂々のB組首位で決勝トーナメント(ベスト16)に進むことになった。アウェーでモンペリエ(フランス)と引き分け。ともに前節で16強入りを決めていた2位アーセナルがオリンピアコス(ギリシャ)に敗れたために、シャルケの首位通過が決まった。この日はA~D組で順位が確定。各組3位は欧州リーグへ回る。

 フル出場した内田の超ファインプレーが流れを引き寄せた。後半8分。縦パスをセーブするため飛び出したGKヒルデブランドが、相手選手と交錯。こぼれ球を相手FWエレラに拾われ、無人のゴールへシュートされた。これを「来ると思っていた」という内田が、右サイドバックの位置からゴール前へダッシュして、滑りながら右太ももでクリアした。

 「よく入んなかったっすね。逆に、こっちに蹴ってくれました」という内田は「キーパーが一番ガッツポーズしてた。失点したくなかったんだろうな」と笑顔を見せた。シャルケは直後の後半11分にヘーベデスのダイビングヘッドで先制。その後、追いつかれたものの、2位アーセナルが敗れ、首位通過となった。

 内田は、4強に入った10-11年シーズンCL、ベスト8の昨季欧州リーグ、そして今季と、3季連続欧州連盟(UEFA)主催大会で16強入り。2季前のCLではマンチェスターUとの準決勝で、2戦合計1-6とたたきのめされたが「(2年前より)楽しみです。しんどい思いをする価値はある。まあ行けるところまで行きましょう」と意気込んだ。(松本愛香通信員)