<セリエA:カリャリ2-0インテルミラノ>◇14日◇トリエステ

 インテルミラノの日本代表DF長友佑都(26)が、左ひざの故障を再発させ、長期戦線離脱する可能性が出てきた。アウェーのカリャリ戦で1点を追う後半22分から途中出場。左サイドに入った直後、相手右サイドバックのペリコと接触。それから左ひざを気にし始め、手を太ももにあて、ひざを折るしぐさをするなどしたため、同29分にサムエルと代わって、わずか7分のプレーでピッチを去った。

 試合後、ストラマッチョーニ監督は会見の中で長友の状況について「17日のイタリア杯の出場は不可能。検査し結果をドクターと相談した上で、手術をするかどうか判断したい」と説明した。

 サムエルと代わる際、長友は顔をしかめ、左足を引きずっていた。交代後は、左ひざを氷で冷やし敗れた試合結果を見届けたが、その後はカンビアッソに肩を抱えられ控室に戻った。スタジアムから去る際も、広報に囲まれ報道陣とは接触せず、無言で引き揚げた。

 長友は、2月24日のACミランとのミラノダービーで左ひざを負傷。日本代表のW杯アジア最終予選ヨルダン戦(3月26日)も欠場。約1カ月半以上かけて回復に努めてきた。しかし、イタリア紙などは長友が左ひざの手術をシーズン終了後に行うと報道するなど、症状は深刻という見方もあった。

 長友は12日に、チームのオフィシャルショップでサイン会を行い、そのときは普通に歩いていた。今回、故障者続出と、欧州CL出場圏争いなど、チーム事情で復帰を果たしたが、再び故障が再発した模様。

 今季中の復帰はおろか、手術に踏み切るとなれば、6月4日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)、同11日のイラク戦(未定)、さらには6月15日開幕のコンフェデレーションズ杯ブラジル大会の出場も厳しくなる。日本代表にとっても非常事態となった。