東アジア杯の男子日韓戦で、韓国応援団が「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた巨大な横断幕を掲げ日本を非難した問題は、韓国内でも賛否が分かれる論争になっている。30日の韓国スポーツ各紙は「サッカー場は政治的感情を表す場ではない」(スポーツ朝鮮)との批判が目立つ。一方、一般紙は韓国で「侵略の象徴」とされる旭日旗を試合開始前に日本のサポーターが振ったことが「挑発」(東亜日報)だと報じた。

 韓国サッカー協会は「韓国の応援団の行為も、旭日旗を使った応援も政治的な主張を禁じた国際サッカー連盟(FIFA)の規定に抵触する可能性がある」との立場だが「判断はFIFAが出し、我々は抵触の可能性がある行為の当事者に自制を求めることしかできない」としている。