<国際親善試合:バルセロナ6-0レオン>◇18日◇バルセロナ

 完全復活だ!

 バルセロナが本拠地カンプノウでレオン(メキシコ)と親善試合を行い、W杯で腰椎を骨折したブラジル代表FWネイマール(22)が実戦復帰。いきなり2ゴールの活躍で、勝利に貢献した。エースのメッシは先制点を決め、後半にはW杯でのかみつき騒動で4カ月出場停止処分中のウルグアイ代表FWルイス・スアレス(27)も新天地デビュー。スタジアムが沸きに沸いた。

 ケガの影響をみじんも感じさせない動きだ。1点リードの前半12分。ネイマールはイニエスタのスルーパスに鋭く反応した。DFラインの裏へ抜け出し、飛び出してきたGKをからかうように左足でダイレクトのループシュートを決めた。

 さらに前半44分。ペナルティーエリア内でボールを受けると、右への1トラップでGKをかわし、右かかとで無人のゴールへ流し込む「らしい」得点。ハーフタイムでベンチに退くと、試合後には自身のインスタグラムに両手で天を指さす姿の写真を掲載し、「チームメートとともにピッチに戻れてとてもうれしい。すべてを神に感謝したい」と記した。

 エースのメッシがヘディングで先制点。後半には出場停止処分中のスアレスが親善試合ということで登場し、新天地デビューを果たした。だが、主役はネイマール。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「ネイマールとバルサが、スアレスとレオンを打ち負かした」と、スアレスのデビュー戦がネイマールの活躍でかすんだと報じた。

 ネイマールは7月4日のW杯準々決勝コロンビア戦で、相手DFスニガにぶつかられて腰椎を骨折。13日からチームの全体練習に合流していた。負傷直後は24日の開幕戦出場は微妙とされていたが、この日の活躍で先発出場は確実だ。

 ルイスエンリケ監督も「今季の目標は、見るに値しないチームにならないこと。このメンバーなら輝きのあるプレーを見せることは難しくはない」と、ネイマールを中心としたバルサに手応えを感じていた。