[ 2014年2月8日9時2分

 紙面から ]

 ノルディックスキー・ジャンプ女子で、高梨沙羅の最大のライバルと目されるサラ・ヘンドリクソン(19=米国)が、ぶっつけ本番の金メダルに自信を示した。7日、米国代表公式会見に出席。昨年8月に手術した右膝については「前より強くなっている」と話し、高梨との対決については「ワクワクしている」と世界の頂点を見据えた。

 昨年8月、右膝前十字靱帯(じんたい)修復の手術以来、1日6時間のリハビリとトレーニングで、ソチ五輪を目指してきた。1月11日からは練習拠点の米ユタ州パークシティーでジャンプ練習も再開。リスクのあるぶっつけ本番も「ケガが重圧を取り除く。今は挑戦者」と、現状をプラスにとらえた。

 闘争心も復活している。米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」が高梨金、サラ銀と予想したことの感想を問われると「彼女は素晴らしいが、自分はできることに集中するだけ」と表情を引きつらせ、しばらくムッとして下を向いた。

 ライバルの高梨については賛辞を惜しまなかった。「2歳下だが、メディアからのプレッシャーの中で、毎日ジャンプ台に行くのはすごいこと。わたしも苦しんだから」と気遣った。「厳しくタフな試合になる」。約1年ぶりの「沙羅とサラ」の対決が注目される。