柔道男子100キロ級の熊代佑輔(26=ALSOK)が、背水の思いで仁川アジア大会(19日~)金メダルを目指す。男子の日本代表が10日、都内での合宿を公開。8月の世界選手権(ロシア)を優先したためにアジア大会代表は「2番手」中心だが、100キロ級だけは「世界レベルに達していない」ことを理由に世界選手権派遣を見送り。熊代は同級の「1番手」としてアジア制覇を目指す。

 「悔しかったけれど、僕らに刺激を与えるためだと思う」と、熊代は派遣見送りを振り返った。頭を切り替えてアジア対策を練り、出げいこに励んだ。「来年や再来年のためにも、アジアで勝たないと。目標は金メダルです」と話す。100キロ級は井上康生、鈴木桂治、穴井隆将が世界王者になってきた階級。その井上監督は「(世界代表を)外された屈辱を持ち続け、まずはアジアで結果を残してほしい」と話していた。