国際陸連は19日、組織的なドーピングで暫定資格停止処分を科したロシア陸連の再建に向けた取り組みを確認する調査チームが年明けには本格的な作業を開始し、早ければ3月27日の理事会で最初の報告書をまとめる計画を発表した。

 調査チームは責任者に反ドーピングの専門家でノルウェー出身のルネ・アンデシェン氏が就き、メンバー5人で構成される。反ドーピング態勢の確立、クリーンな選手を守るための迅速な対応を求め、組織の透明性や倫理基準の見直しなど詳細な優先順位も示した。

 ロイター通信は、国際陸連の調査が終わるまでロシアの処分は解除されず、来年3月17~20日に米国で開催される世界室内選手権にロシアは出場できないとする関係者の話を伝えた。