<福岡国際マラソン>◇4日◇平和台陸上競技場発着(42・195キロ)

 

 川内優輝(24=埼玉県庁)が驚異的な粘りで日本人最高の3位に入った。20キロ過ぎに先頭集団から脱落したが、36キロ付近で日本人トップを競っていた今井正人(トヨタ自動車九州)前田和浩(九電工)に並んだ。終盤は今井とのデッドヒートを制し「本当に苦しいんですけど、ああいうのが一番好きな場面。負けない、って思って相手を打ち破ると充実感がある」と満足の笑みを浮かべた。

 ゴール後は1度はお立ち台に立ったが、あまりの脱力ぶりにお立ち台に腰掛けながら“お座り台”で場内インタビューに応えた。「日本人の2人が近づいてきて、急に頭に日の丸が浮かんできました。世界陸上の団体戦の表彰式みたいに、メーンスタンドでもう1度と思って走っていました」と声を弾ませた。