<陸上:日本選手権>◇2日目◇9日◇大阪・長居陸上競技場

 男子400メートル障害は、大本命の岸本鷹幸(22=法大)が準決勝に続き五輪参加標準記録Aを突破する48秒41の好タイムで連覇達成。ロンドン五輪代表を決めた。このタイムは、昨夏のテグ世界陸上では銀メダルに相当するもので、今季世界ランクでも3番目の好タイム。夢のファイナリストの座も現実味を帯びる数字に「ここまでタイムが出るとは…。(200メートル付近の)スタンドで応援してくれた両親のおかげです」と笑った。

 あまりの好タイムに「頭が真っ白でレース内容は全く覚えていない」といいながら「無我夢中の中でも、今まで届かなかった5台目のハードルがピッタリ足に合った。後半はすごくスピードに乗ったけど、8台目が詰まってしまったのが反省」とレースの詳細は、頭に焼き付けられた様子。前日は為末が引退表明したが、後継者としての力量は申し分ない。