<陸上:日本学生対校選手権>◇初日◇9日◇東京・国立競技場

 男子1万メートルはエノック・オムワンバ(山梨学大1年)が28分58秒77で優勝し、日本人トップは3位の平賀翔太(早大4年)だった。蒸し暑いコンディションのため記録は29分25秒47にとどまったが、日本人トップは「ここまで走れるとは思わなかった」と本人も言う好走だった。

 箱根駅伝は昨年、今年と連続でエース区間の2区を走った。昨年は1時間7分50秒の区間4位でチームの優勝に貢献したが、今年はタイムを約1分落とし、チームも4位と連覇を逃した。「合宿の疲れが残っている状態だったので入賞が目標でした。最初から先頭について積極的に走ったことが良かったと思います。駅伝に向けて自信になりました」

 後輩に日本選手権1万メートル2位の大迫傑(早大3年)がいることもあり、「自分はエースじゃありません」と言い続けている。今回も大迫と箱根駅伝2区区間賞の出岐雄大(青学大4年)は5000メートルに回り、出場していなかった。

 だが、「マラソンで大成する選手」という評価を長距離関係者間で聞く。本人も「日の丸をつける選手に」と目標を定めている。