千里は大邱で羽ばたきます!

 日本陸連は11日、神戸市内で世界選手権(8月27日開幕、韓国・大邱)の代表50人(男子28人、女子22人)を発表した。昨年の広州アジア大会女子100メートル、200メートルで2冠の福島千里(23=北海道ハイテクAC)は、両脇に「翼」をイメージした新ユニホームで会見。「羽が生えたような気分です。いつもより集中して、しっかり走れると思う」と意気込んだ。

 前回09年ベルリン大会より7人少ない選手選考を、高野進強化委員長は「出ることが目標でなく、戦うことが目的の精鋭、いわゆる『つわもの』を選んだ」と説明。福島も今春は2度、左ふくらはぎがけいれんし、欠場もしたが、前日10日のアジア選手権200メートルで圧勝した。「スタート前は必ず不安でしたけど、ようやく思い切り走れるようになりました」と全快宣言。ベルリンでは日本女子77年ぶりの100メートル1次予選を突破したアジアの女王は「経験を全部生かせれば」と、31日の南部記念(北海道)で最終調整する。【近間康隆】