陸上男子100メートルで日本人初の9秒台を狙う桐生祥秀(よしひで、17=京都・洛南高3年)が、人生初の海外で「桐生ダンス」を披露する。世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第7戦(30日、英国バーミンガム)を前に27日、関西空港から出発。「タイムや順位にこだわらないで実力を試したい」と意気込んだ。

 初の海外レースには大好きな抹茶のお菓子を持参。レース前にぱくりと食べて闘志を高める。前日26日には世界デビューに向けて、伸びかけた頭髪を9ミリの丸刈りに。スタート前恒例のジャンプしながら腕を振るダンスについても「やると思います」とニヤリ笑った。

 9秒台のタイムを持つ強豪がずらり7人も並ぶ中で17歳の「ジェット桐生」は洛南ユニホームのピンクのランニングパンツで出陣。日本人のスプリンターとしてDLで存在感を示す。