個人タイムトライアルが行われ、トム・ドゥムラン(オランダ=ジャイアント・アルペシン)が50分15秒のタイムで優勝した。

 1分3秒遅れの2位にクリストファー・フルーム(英国=スカイ)、1分31秒遅れの3位にネルソン・オリベイラ(ポルトガル=モビスター)が入った。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は3分8秒遅れの20位だった。

 総合はフルームが首位を守り、1分47秒差の2位にバウケ・モレマ(オランダ=トレック・セガフレード)が浮上。アダム・イエーツ(英国=オリカ・バイクエクスチェンジ)は2分45秒遅れの3位に後退した。キンタナは2分59秒遅れの4位。

 新城幸也(ランプレ・メリダ)は8分59秒遅れの167位で、総合は2時間14分40秒遅れの140位。

 前日のニースで起こったテロを受け、レースは喪に服した形で行われた。広報のキャラバン隊は音楽を鳴らさずに進み、表彰式もスポンサー名を外すなど自粛。マイヨ・ジョーヌのフルーム、優勝したドゥムランら各賞ジャージー獲得選手が壇上に並んで黙とうを捧げ、献花を行った。

 ニースに近いモナコを拠点とするフルームは「こういう時こそみんながひとつにならなければならない。そしてレースを続けることがメッセージにつながる。今日のステージ(の結果)についてはうれしいが、コースの沿道にはつらい雰囲気が広がっていた」とレース後にコメントした。