シンクロナイズドスイミングの「第93回日本選手権兼ジャパンオープン2017」が4月28~30日、東京辰巳国際水泳場で行われる。15年世界選手権、16年リオ五輪で連続メダルに輝いた日本代表が、7月のハンガリー世界選手権壮行試合で20年東京五輪も見据えた演技を披露する。今年から「国際水泳連盟(FINA)ワールドシリーズ」としても行われる大会には史上最多21カ国が出場予定で、新生・日本が世界の強豪を迎え撃つ。

デュエットは乾に中村、中牧の3人態勢

プールサイドから指導するシンクロ日本代表の井村雅代ヘッドコーチ
プールサイドから指導するシンクロ日本代表の井村雅代ヘッドコーチ

 五輪明け1年目は世界中で選手の引退や入れ替わりがあり、「非常に大きく動く年。各国で探り合いになる」と日本代表・井村雅代ヘッドコーチ(HC、66)は警戒する。7月の世界選手権日本代表は12人中6人が新顔。「半分が新しい選手になったが、日本の技術力が優れていることを世界に示す。ジャパンオープンにはたくさんの国、ジャッジも来るので、大きなインパクトを与えることによって世界選手権、2020年につなげる」と井村HCは意気込む。

 注目はやはり、エース乾友紀子(26)とのコンビで連続銅メダルを獲得した三井梨紗子(23)が引退したデュエット。昨年11月のアジア選手権では、乾がテクニカルルーティンは中村麻衣(28)、フリールーティンは中牧佳南(24)と組んだが、今大会でもこの3人態勢で臨む。井村HCは「アジア選手権まで時間の短い中、私の想像以上に立派な泳ぎをした」と中村の技術力、中牧の体の大きさを評価、「世界選手権まで3人使いでいく。迷っていると思われるのではなく、次が控えているというプラスの部分を狙う」という。

 こうした状況にあって、乾にかかる期待は、なお一層大きくなる。井村HCは「中村、中牧は乾に合わすことによって成長する。今の私の課題は乾を止めないこと。まだまだ上にやることによって全体が上がると思う」とエースにさらなる成長を課す。これに対する乾も前向きで「中村選手とのテクニカルルーティンはエレメンツ(要素)が大事なので、技術力を意識している。中牧選手とは私が持っているフィーリング、勢いを無くさないようにしている」と日々の厳しい練習に臨んでいる。

7月世界選手権の前哨戦
2月15日に練習を公開したシンクロ日本代表
2月15日に練習を公開したシンクロ日本代表

 チームのまとめ役だった中村は、デュエットへの起用に「最初は本当に私でいいのかと思った」と本音を吐露した。しかし、今は楽しんで同種目に打ち込む。そして、「自分の良いものを無くさずに付いていきたい。展開の早い動きなので曲に追われるが、もっと余裕を持って泳ぎたい」と成長を誓った。また、中牧も「自信を持った演技ができるよう、1日1日しっかり練習する」と約束した。

 新生日本代表の鍵を握るとも言っていいデュエット。本大会にはリオ五輪銀メダルに輝く中国から現トップペアが出場を予定している。まさに、世界選手権の前哨戦ともなりそうで、乾、中村、中牧の活躍に注目せずにはいられない。

FINA第3戦 ワールドシリーズ

大会ロゴ

 本大会は今年から全7戦開催予定の「国際水泳連盟(FINA)シンクロナイズドスイミング・ワールドシリーズ」第3戦として行われる。第1戦は3月10~12日のパリ(フランス)、第2戦は4月22~24日の太原(中国)で、第4戦=5月2~7日・トロント(カナダ)、第5戦=5月25~28日・ラスパルマス(スペイン)、第6戦=6月22~24日・ロングアイランド(米国)、第7戦=9月21~24日・タシケント(ウズベキスタン)と続く。東京五輪を控える日本には重要なシリーズと位置づけられる。

混合が正式種目

 本大会では混合デュエットが正式種目として行われる。出場するのは15年・17年世界選手権日本代表の足立夢実(28)安部篤史(34)組。15年の本大会はデュエット競技へのオープン参加だったが、今年は自分たちの種目ができて、意気込みが違う。足立は「正式種目となる第1回なので、世界につながるような良い演技をする」、安部は「前回の世界選手権で他の国の選手から『日本はリフトがすごい』と言ってもらったので、それを突き詰めて表現していきたい」とやる気十分だ。

ヤクルトが味方

ヤクルトを味方に日々の練習に励む乾友紀子(中央)ら日本代表デュエットの3人
ヤクルトを味方に日々の練習に励む乾友紀子(中央)ら日本代表デュエットの3人

 ヤクルト本社提供の乳製品は、今年もシンクロ日本代表の強い味方だ。生きて腸内に到達し、腸内環境を改善する乳酸菌シロタ株を1本(65ミリリットル)あたり200億個含んだヤクルト。また、シロタ株に加え、1本(125ミリリットル)にカルシウム220mgなどが入った「のむヨーグルト」ジョア。エース乾は「おいしくて体にも良いのでありがたい」と言う。大会前の体調管理には欠かせない。

【観戦ガイド】

◆日  程
4月28日(金)=開会式、ソロ・チーム各TR、ソロFR
4月29日(土・祝)=混合デュエットTR・FR、デュエットTR、フリーコンビネーション
4月30日(日)=チーム・デュエット各FR
28・29日午前10時30分開始、30日午前9時30分開始
※注=TRはテクニカルルーティン、FRはフリールーティン
◆会  場
東京辰巳国際水泳場(東京メトロ辰巳駅)
◆料  金
3日間通し指定席=1万5000円(ぴあ限定)
指定席SS=5000円
同S=4000円
自由席2000円
◆前売り所
チケットぴあ=http://t.pia.jp/ 電話 0570・02・9999
ローソンチケット=http://l-tike.com/
イープラス=http://eplus.jp
◆問い合わせ
日刊スポーツ内大会事務局=電話 03・3547・0900
◆関係団体
<主催>日本水泳連盟
<主管>公益財団法人東京都水泳協会
<後援>日刊スポーツ新聞社、一般財団法人上月財団
<特別協賛>シンクロ日本代表オフィシャルパートナー=株式会社ヤクルト本社
<協賛>・水泳日本代表オフィシャルパートナー=GMOクリック証券株式会社
・水泳日本代表オフィシャルスポンサー=味の素株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、東京海上日動あんしん生命保険株式会社、日本製粉株式会社、株式会社レオパレス21
・シンクロ日本代表オフィシャルスポンサー=株式会社コーセー、日本航空株式会社、ファイテン株式会社
・日本水泳連盟公式時計パートナー=セイコーホールディングス株式会社
・日本水泳連盟オフィシャルサプライヤー=株式会社デサント、アシックスジャパン株式会社、ミズノ株式会社
・大会スポンサー=株式会社オーエンス、タキロンマテックス株式会社、バカラ パシフィック株式会社、ヤマハ発動機株式会社
・専任旅行代理店=京王観光株式会社
<協力>スポーツアカデミー、鈴乃屋
◆公式ページ
>>日本水泳連盟シンクロページ