ラグビー日本代表が4月から練習で導入した小型の無人飛行機「ドローン」に、破格の保険がかけられていることが5日、分かった。対人・対物への損害保険の保障額は10億円。一般的な保険に加入した場合の保障額は最大1億~3億円だ。首相官邸の屋上で見つかる事件や落下事故などで注目が集まる中、細心の注意が払われている。

 ドローンには4Kカメラがついており、主に練習の様子を空撮する。15人が横に大きく広がるラグビーで、選手1人1人の立ち位置を正確に把握するためだ。ミーティングにも資料として映像が流される。FB五郎丸は「サボれなくなっちゃいましたね」と冗談を言って笑っていた。

 3日にドローンの取り扱いルールの骨子がまとめられた。国会で承認されれば実際に規制が導入される。代表で唯一操縦が許可されている分析班の中島正太氏は3日朝に早速骨子を確認し「あとは購入者の名義をはっきりさせ、今後決まるライセンスを取得するだけ」と、万全の準備態勢だ。バッテリーが切れそうになると自動的に飛ばした場所に戻るなど、選手に当たる危険にも十分配慮されている。今後も強化に役立ちそうだ。【岡崎悠利】