体操の世界選手権で37年ぶりの団体総合制覇を目指す日本男子が開幕2日前の21日、英国のグラスゴーの試合会場で初練習した。

 白井健三(日体大)が抜群の安定感を見せつけた。最初の跳馬で「シライ/キムヒフン」の着地をぴたりと止めると、床運動も高難度の技を次々と決めた。長谷川の負傷でチームに動揺が走ったが「やることは変わらないと自分に言い聞かせ、淡々とやった」とぶれなかった。

 長谷川とは日体大の寮だけでなく、今回の宿舎も同部屋。先輩を気遣いつつ「出る種目を一つ一ついい出来でこなすことがチームの精神面にもつながるし、優勝という結果にも結びつく」と集中力を意識した。