日本レスリング協会の栄和人強化本部長(55)が16日、リオデジャネイロ五輪代表に内定している女子53キロ級の吉田沙保里(33=ALSOK)が「ぜんそく」を発症したことを明らかにした。都内で行われた全日本選手権(21日開幕、東京・代々木第2体育館)の記者発表で「練習はしているが、せき込むこともある」と話した。

 9月の世界選手権前から体調がすぐれず、今月上旬には「私、病気かもしれない」と打ち明けられたという。栄本部長によると10日に病院で診断を受け、今は吸入薬などで抑えている。全日本選手権は減量のない55キロ級にエントリー、出場した時点で、代表に正式決定する。「(五輪)4連覇しか考えていない」という吉田に、ぜんそくという新たな「難敵」が加わった。