初出場の函館ラサール(南北海道)は、初陣勝利を挙げることはできなかった。長崎北陽台(長崎)にFWで圧倒された。

 7トライを許し、そのうち3トライはモールを押し込まれた。荒木竜平監督(51)は「不足した部分はモールディフェンスの技術面ですね」と敗因を分析。相手の反則4に対して9とミスも多くリズムに乗れず、前、後半で1トライずつにとどまり、巻き返せなかった。

 北海道内有数の進学校が創部49年目で初めて挑んだ聖地。全国各地から集まったOBら約500人の大応援団が声援を送った。敗戦後も観客席からは拍手が巻き起こり、フィフティーンの健闘をたたえた。NO8沖野玄主将(3年)は「僕たち3年生は今日で終わりですが、後輩たちに頑張ってもらいたい」と全国勝利を託していた。