未成年のスノーボード男子選手が大麻を使用した問題で、遠藤利明五輪相は28日の記者会見で「本人の自覚が著しく欠如しているだけでなく、スタッフ、指導者の責任も重大」と述べた。さらに「しっかり評価される行動をして国民の賛意が得られ、その積み重ねが五輪の成功につながる。そういう意味で非常に残念」とスポーツ界のイメージ低下に懸念を示した。

 全日本スキー連盟(SAJ)が3月3日には日本オリンピック委員会(JOC)に調査中と報告しながら、両者ともに日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に相談していなかったことも問題視し「取り組みが大変甘い。対応を全くしていないのは不満で説明を求めたい」と語った。

 馳浩文部科学相は「何のためにスポーツをやっているかということを問い直す必要がある。スポーツ選手としてどう見られているのかという意識を持つ必要があると思う」と指摘した。