女子テニスのクルム伊達公子(45=エステティックTBC)が、リオ五輪銅メダルで全米オープン4強に進出した錦織圭(26=日清食品)について語った。

 この日、東京・渋谷でアディダスの期間限定(9日~11日)のイベント「FIND FOCUS LOCKER ROOM」のオープニングイベントが行われた。クルム伊達は、試合前にアスリートの雑念を振り払いゾーン(覚醒状態)へ導くというコンセプトの新商品「Z.N.E.HOODIE」を着用し登場。リオ五輪金メダルで世界2位のアンディ・マリー(英国)を全米オープン準々決勝で破った同7位の錦織に対し「今回の勝利で異次元に行ってしまっている」とたたえた。「強みは気持ちの切り替えがうまいこと」と、好調の要因を解説した。

 また、集中力強化のために「試合前に緊張しない時は、わざと緊張するようにする」と持論を語った。ゾーンに入った経験について聞かれ、92年の東レ・パンパシフィック・オープンでの当時世界5位のサンチェス(スペイン)を2-0のストレートで破った試合を挙げて「ボールがスローモーションに見えた」と明かした。