リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(22=JSS毛呂山)が東京五輪会場の縮小案にショックを受けた。

 28日、羽田空港からW杯開催地の中国・北京に出発。東京都の都政改革本部(本部長・小池百合子知事)が水泳会場のアクアティックセンターの建設中止を含めた大胆な見直しに乗り出す方針を固めたことに「費用の面があるから何とも言えないが、会場が小さくなるなら寂しい」と話した。

 アクアティックセンターの場合、整備費が683億円と高額なことが問題視されたようだ。収容人員は仮設を含めて2万人を予定していた。瀬戸は「五輪となれば、2万人でも足りないくらいだと思う。海外からもたくさん来るし、人があふれると思う」と縮小案に不安をみせた。それでも、思い直したように「自分としては泳ぎを見てもらえるように、今後も世界大会でアピールしていきたい」と続けた。

 今回の遠征では北京、ドバイ、ドーハと転戦。リオ五輪では萩野公介(22)に金メダルをさらわれたことで「タフになる」と反省し、今回は志願の自費で転戦する。大会では個人メドレー、バタフライなど1日4種目出場。くしくも萩野はこの日、昨年骨折した右肘を手術する。「公介はさらに強くなって帰ってくる。やるべきことをやって追いついていきたい」と前を見た。