卓球女子の伊藤美誠(15=スターツ)、平野美宇(16=エリートアカデミー)が5日、女子W杯(7日開幕、フィラデルフィア)出場のため、成田空港からアメリカに出発した。

 今大会は中国勢が参加を見送っており、世界ランクから見ると出場選手中、伊藤は3番手、平野は5番手となる。組み合わせ次第では2人が決勝で対戦する可能性も十分にある。

 平野は「目標はメダルを取ることと言っていたが、今回は中国人選手が出ないことを今日知った。出ないからには優勝したい」と目標を上方修正。伊藤は「中国選手が出ないことになり自分が第3シードになった。しっかり決勝までいって、初めて中国人以外で優勝をしたい」と意気込んだ。

 伊藤がリオ五輪団体3位決定戦で対戦した同6位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)も出場する。五輪では3-0でストレート勝ちし、銅メダル獲得に貢献した。それでも、「対戦するなら準決勝か決勝だと思うが、やりにくくはない。あまり五輪で勝ったことは気にしないようにしたい」と伊藤。W杯の日本勢最高成績は15年の石川佳純(23=全農)の銀メダル。2人の東京五輪主役候補が記録更新に挑む。