浅田真央(26=中京大)が、今季初戦のSPで64・87点をマークし、首位のポゴリラヤ(ロシア)と4・63点差の2位につけた。

 冒頭のジャンプを、予定通りトリプルアクセル(3回転半)ではなく2回転半に。後半の3回転ループの着氷でやや乱れたものの、大きなミスなくまとめた。終盤の華麗なステップでも魅せ、演技後には、満足そうな笑顔を浮かべた。「今の状況、調子の中で自分ができるすべてを出せた。今回の試合の目的を、1つは達成できた」と自らの演技に及第点をつけた。

 今季の曲はSP、フリーとも同じ「リチュアルダンス」。ピアノの伴奏にあわせ「黒い鳥、ミステリアスな魔術師をイメージしている」というSPから一転、フリーではオーケストラのアレンジで赤い衣装で情熱的に舞う予定だ。「初めてお披露目するし、衣装も初めて着て滑るので。自分でもすごく楽しみ」。「2つで1つ」という演技を、フリーで完成させる。