先輩の意地を見せる。Bリーグ1部(B1)の仙台89ERSの石川海斗(25)が21日、仙台市内のHALEOドームで練習。今日22日から始まる秋田ノーザンハピネッツ戦(カメイアリーナ仙台、午後6時開始)に向けて最終調整した。

 B1初の東北ダービーには負けられない。「秋田、千葉、北海道には勝ち越さないと。特に秋田には(昨季の)プレーオフで負けている。挽回する意味でも勝たないと」と敵対心を燃やす。先発が濃厚でマッチアップするのは秋田・安藤誓哉(24)。宮城・明成の2学年下の後輩との対戦に「誓哉はスピードが速いのが苦手。プレッシャーをかけるのが大事」と意気込む。

 後輩への威圧が勝利への鍵だ。「高校時代からシュートがうまかった。オールコートで重圧をかけ、向こうの流れにさせない」と安藤の3点シュートを警戒する。間橋健生ヘッドコーチ(45)も「先輩だから(安藤へ)精神的にもプレッシャーにならないかな。石川の意地を前面に出してもらいたい」と先発起用の理由を話し、ニヤリと笑った。

 石川は「自由にさせない」と言葉に力を込める。先輩後輩PGのガチンコ対決を制し、連敗を止める。【島根純】