2020年東京五輪・パラリンピックでのメダル量産の一手となるか!? 立命館大スポーツ健康科学研究科は24日、都内で国立スポーツ科学センター(JISS)を運営する日本スポーツ振興センター(JSC)と連携協定を締結した。

 スポーツ科学の分野を中心に東京大会へ向けて、トップアスリートの競技力向上や支援態勢強化などが狙い。立命館大は来年4月から本格的に数名の大学院生をJISSへ派遣し、共同研究などを行う。JSCと大学の連携は東大など7校目となる。

 JISSは東京大会に向けて、パラアスリートへの支援強化などの役割も担っている。川原貴センター長は「東京大会でより良い結果を残すためにも、この4年間で若手研究者の養成をしっかりとしたい。特に、パラアスリートは今後、地域の大学などを活用したトレーニングが重要となる」と説明した。

 東京大会が13年9月に決まり、トップ企業や競技団体に支援する企業も増え、パラアスリートの環境は徐々に改善されているが、練習場所の確保に頭を悩ませている選手が多いのも現状だ。リオ大会のメダル数は五輪は史上最多の41個を獲得した一方、パラリンピックは銀10、銅14個の24個で金はゼロだった。今後、関西を拠点とする立命館大もパラアスリートの練習場となる可能性もある。同大学院スポーツ健康科学研究科長の伊坂忠夫氏は「東京のJISS、関西の立命館と言われるよう連携していきたい」と意欲を燃やした。