ジョセフ新体制では、スクラムが変わる。11月にテストマッチ4試合を行うラグビー日本代表が25日、東京・秩父宮で行われた2日間の合宿を打ち上げた。15年W杯も経験したプロップ畠山は「どんどん組んでやってみたいと思うほど楽しい」。今合宿からヤマハ発動機の長谷川慎FWコーチが臨時コーチとして合流し「日本代表のカルチャーにしよう」と導入した新スクラムは手応え十分だ。

 過去の代表とも、ヤマハとも違う。8人の一体感は一緒だが、フッカー木津は「フロントロー3人は押さない。ロックから後ろの5人で押す」と証言。小さく、軽い日本人でもアルゼンチンやジョージアなどのスクラム強国に勝利するために生み出した日本流。前3人を支柱にして押すイメージだろうか。

 長谷川コーチはW杯時のダルマゾ・コーチとも話し合ってきた。「いいところはパクッています。でも、アレンジしているので、全く違う」と説明。合宿では「自信を持たせることと、いろいろなチームの選手の考えを1つにまとめることの2つ」とテーマを掲げ「さすが代表。理解が早い。思い通りです」と話した。31日からの合宿で試合仕様に熟成させ、来月5日のアルゼンチン戦(秩父宮)でお披露目となる。【鎌田直秀】