2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が21日、都内で国際水泳連盟(FINA)のフリオ・セラス・マグリオーネ会長と会談し、五輪水泳センター(江東区)の新設に向け、がっちりと握手を交わした。

 森氏が「東京にはないわけですから、東京五輪を機に素晴らしい水泳場を残していきたい」と話した。さらに「日本は海洋国家で、海岸の長い国、昔から子供たちは海に飛び込んで泳いでる。日本の小学校も中学校も高校もどこに行ってもプールがある。それぐらい水泳王国だと。基礎基本はしっかりしているんで、国際水連のお役に立てるようなスイマーをたくさん育てることができるでしょう」とFINAとの協力態勢をアピールした。

 一方のマグリオーネ氏は「我々が望むものをかなえてくれると確信している。日本の方々は『これをやります』と言ったらやってくれる」と念を押した。

 水泳会場は、小池百合子都知事が設置した都の調査チームにより今月1日、コスト縮減案が示された。原案の「2万席→大会後に5000席への減築」案に加え、「2万席のまま」案、「1万5000席のまま」案の3つを検討中で、今月末の4者協議で決める方針。