W杯通算勝利数を52に伸ばしたノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)が7日、W杯の欧州遠征から羽田空港着の航空機で帰国した。

 3連勝中だが、状態は好調時の「半分くらい」という。「自分の感覚を取り戻したい」と語った。

 11、12日のW杯リュブノ大会をスキップし、国内で調整する。18年平昌五輪と同地開催のプレ大会となるW杯の2連戦(15、16日)に万全を期す。「大事なシミュレーションになる。たくさんのことを吸収して帰りたい。大事な試合にピークを合わせられる力が今の自分にはないと思う」と表情を引き締めた。

 グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)の男女を通じて歴代最多勝記録にあと1勝に迫る。1年後の決戦の舞台で、偉業に挑むことになる。